NetApp ONTAP：SnapMirror for SVM

バージョン8.3.1から、 SnapMirror for SVMと呼ばれる新しい機能がData ONTAPのソフトウェア（ファームウェア）で提供されました。 SnapMirror for SVMは、ストレージシステム上のすべてのデータとすべての設定、またはスペアプラットフォーム上のデータまたは設定の一部のみを複製する機能です（災害復旧）。



バックアップシステムですべてのサービスを実行できるようにするためには、プライマリシステムとセカンダリシステムのパフォーマンスがほぼ同じであることが論理的です。 バックアップサイトのシステムが弱い場合は、最も重要なサービスのどれを起動する必要があり、どのサービスを開始しないかを事前に確認する必要があります。 SVM全体とそのすべてのボリュームの両方をレプリケートし、ボリュームのレプリカ部分とネットワークインターフェイス（ONTAP 9以降）から除外できます。



SnapMirror for SVMには、Identity PreserveとIdentity Discardの2つの操作モードがあります。

NetApp SVMとは何ですか？

SVMはサーバー上の仮想マシンに似ていますが、ストレージ用に設計されています。 この類推が誤解を招かないようにしてください。Windows、Linuxなどで仮想マシンを実行するストレージシステムでは機能しません。 SVMは、ストレージクラスター内の仮想マシン（多くの場合、唯一の仮想マシンですが、必要に応じて多数展開できます）。 ONTAPソフトウェア（ファームウェア）を備えたストレージクラスターは、1つ以上のノードで構成できます。現時点では、クラスター内に最大24個のノードがあります。 各SVMは「論理」であり、単一のエンティティとして管理者に表示される1つのエンティティです。 SVMはクラスター全体に即座に存在しますが、物理的にはストレージシステムの「内部」にあり、クラスター全体の各ノードに1つずつ、仮想マシンのセットであり、特別な方法で組み合わされて単一の管理ポイントとして管理者に提示されます。

一方、ONTAPクラスタでのSVMの意味は、ストレージ管理者にとっては、クラスタ全体の1つのコントロールポイントとして認識され、必要に応じて、特別な構成なしにクラスタノードによってオブジェクト（ボリューム、ムーン、ネットワークアドレス）を移行することです（SVMはすべての移行自体を処理します）。

一方、SVMの意味は、ホストを美しく洗練された方法で欺くことであり、クラスターの2ノード、4.8ノード、または24ノードでさえ、1つのデバイスとして最終ホストに認識され、1つのノードからまた、ホストにとっては透過的でした。

クラスター内のこれらのSVM機能はすべて「単一名前空間」と呼ばれます。

NAS（IP）のID保存

Identity Preserveモードは、ネットワークパラメータとアドレスを保存するNAS用に設計されており、いくつかのスキームで使用できます。

• サイト間にストレッチL2ドメインがある場合
• サイト間にL3接続がある場合（ルーティング）
• ネットワークIPアドレスの設定を複製する必要がない場合は、バックアップサイトへの切り替え後に手動で設定する必要があります。

Identity Preserve：NASのL2ドメイン

サイト間のL2ドメインには、適切なネットワーク機器とチャネルが必要です。 最初のデータを2番目にレプリケートする2つのストレージシステムを持つ2つのサイトを想像してください。事故が発生すると、管理者はバックアップサイトに切り替え、同じネットワークIPアドレスがメインサイトと同じように2番目のストレージシステムに上がります最初のストレージで構成されたも移動します。 同様に、最初の（メイン）ストレージシステムを使用して移動したサーバー（ストレージシステムに接続するための古い設定）が2番目（スペア、DR）のサイトに移動すると、以前に接続したのと同じアドレスが表示されますが、実際はバックアップサイトです、しかし、彼らは単にそれを知らず、メインシステムに接続するかのように2番目のストレージシステムに接続します。これにより、バックアップサイトへの切り替えプロセスが大幅に簡素化および高速化されます。 大企業は必要な機器とチャネルを購入できますが、一方で、このモードはバックアップサイトへの切り替えを大幅に高速化します 。

Identity Preserve：NASのL3ドメイン

メインサイトとバックアップサイトの間にストレッチL2ネットワークがない場合、いくつかの異なるIPサブネットとルーティングが必要になります。 バックアップサイトに他のサブネットがあるため、2番目の（バックアップ、DR）サイトの古いアドレスでデータが利用可能であった場合、アプリケーションはそれらにアクセスできません。 この場合、Identity Preserve機能は、ネットワークアドレスを保存することで解決します。結局、バックアップストレージでデータを利用できるようにするために、DRプラットフォームの新しいネットワークIPアドレスを事前に指定することができます（セカンダリプラットフォームへの切り替え時にDRプラットフォームで上昇します）。 ホストを移行するだけの場合、ネットワークアドレスも再構成する必要があります：手動で、またはバックアップサイトでスクリプトを使用して、新しいIPアドレスからストレージシステムの新しいIPアドレスに再び接続して、データを表示できるようにします。 この動作モードは 、高価な機器やチャネルにお金を浪費することなく、災害や事故が発生した場合により長い切り替え時間を確保できる大企業にとっては、より興味深いものになります。

SANまたはNASのID破棄

バックアップサイトに切り替えるときに、たとえばNFSエクスポート設定、CIFSサーバー設定、DNSなどを完全に破棄する必要がある場合があります。 また、リモートサイトでデータを読み取る機能を提供する必要がある場合や、SAN環境でムーンを複製する必要がある場合もあります。 このようなすべての状況で、Identity Discard関数（Identity Preserve = False）が助けになります。

Identity Preserve L3構成の場合と同様に、リモートサイトでは、切り替え後、セカンダリストレージの古いデータを使用できるように、ネットワークIPまたはFCアドレス（およびIdentity Discardモードに従って複製されなかった他の設定）を再構成する必要があります。 ホストを移行するだけの場合、ネットワークアドレスも再構成する必要があります。手動で、またはバックアップサイトでスクリプトを使用して、ホストのデータを表示できます。 この動作モードは、SANインフラストラクチャのLUNを複製できるようにする必要があるお客様や、バックアップサイトでデータを読み取る（カタログ化など）必要があるお客様にとって、より興味深いものになります。 また、このモードは、さまざまなテスターや開発者だけでなく、バ​​ックアップコピーを復元できるかどうかを確認するのにも役立ちます 。

SnapMirrorツールキット

Clustered Data ONTAP SnapMirror Toolkitは、検証、準備、構成、初期化、更新、バックアップサイトへの切り替え、SnapMirrorレプリケーションへの切り替えを自動化するプロセスを高速化および合理化するPerlスクリプトの無料セットです。

SnapMirror Toolkitをダウンロードします 。

NetApp-PowerShellコマンドレット

Windowsマシンの場合、 NetApp PowerShell Toolkitを使用して、NetApp管理スクリプトを作成できます。

ワークフローの自動化

Workflow Automationは、ONTAP管理プロセスを自動化するセットまたはタスクバンドルを作成できる無料のグラフィカルユーティリティです。 たとえば、ファイルスフィアまたはiGroupの新しいアクセス許可の作成を構成し、DRプラットフォームから複製ボリュームと新しい開始ホストを追加し、新しいLIFインターフェイスなどを上げることができます（ブロードキャストドメインの作成、フェールオーバーグループ、ファイアウォールポリシー、ルート、 DNSなど）。 これはすべて自動化できるため、マウスを1回クリックするだけで、複製の中断が完了した直後に実行されます。 ワークフローオートメーションは、Identity Preserve L3およびIdentity Discardモードでより便利になります。これらのモードでは、バックアップサイトに切り替えた後、ストレージシステムとサーバーの追加構成を実行する必要があるためです。 ワークフローオートメーションは、ストレージシステムを使用して数秒で巨大なデータセットを複製し、作業の準備を自動化できるテスターや開発者にとっても非常に便利です。

クラウドにスナップ

データ複製は、物理FASプラットフォームとその仮想兄弟であるData ONTAP Edge 、 ONTAP Select、またはパブリッククラウドへのCloud ONTAPの両方で実行できます。 最後のオプションはSnap-to-Cloudと呼ばれます。 より正確に言うと、Snap-to-Cloudは、FASプラットフォームの特定のモデルのセット（バンドル）+クラウドへのバックアップ用にインストールされたレプリケーションライセンスを持つCloud ONTAPです。

災害復旧は高可用性ではありません

スイッチング時間を0にするには、チャネルにさらに高いコストが必要になり、ネットワーク機器はさらに高価になります。 したがって、多くの場合、HAよりもDRを使用する方が適切です。 DRの場合、バックアップサイトへの切り替え時のダウンタイムは避けられないため、RPOとRTOは非常に小さい場合がありますが、HAの場合のように0に等しくありません。

DRレプリカからのボリューム除外

SVM全体のDRレプリカからボリューム/ムーンを除外するには、ソースで以下を実行する必要があります。

source_cluster::> volume modify -vserver vs1 -volume test_vol1 -vserver-dr-protection unprotected
      
      

        
        
        
      

    
        
        
        
      
      

        
        
        
      

    
     

SnapMirrorの2番目の用途は、テスト/開発です。

シンクローニング （ボリュームのデータ保護）を使用してスペアサイトを開発環境として使用すると、メインストレージシステムの負荷が軽減されますが、テスターと開発者は新しい情報を取得できます（従来のFullBackupアプローチと比較して、スナップはより迅速に削除および複製され、通常、これがより頻繁に行われるため、メインストレージシステムからレプリケートされた作業のためです。 シンクローンを作成するには、適切なサイトでFlexCloneライセンスが必要です。

従来のバックアップとスナップ*

NetAppのスナップショットは、このようなアーキテクチャ上の方法でシステム全体のパフォーマンスに影響を与えることはありません。 このため、スナップショットはレプリケーションに使用すると便利です-変更のみを転送します。 これは、バックアップ操作中にこれらの変更のみが読み書きされるため、毎回新しい方法で行われるわけではないため、完全バックアップ/復元よりも効率的です。 ホストCPUとそのネットワークポートはバックアップ中に使用されないため、ストレージを使用してハードウェアレプリケーションを使用する方が効率的です。 これにより、より頻繁にバックアップすることができ、スナップショットを即座に取得する機能により、勤務時間中にスナップショットを削除できます。

Netapスナップショットに基づいたレプリケーションは、従来のバックアップスキームや従来のCoWスナップショットよりもはるかに少ないですが、ストレージをロードしますが、それでも追加でロードすることに注意してください。 最初に、複製のために、実際に新しい変更の追加読み取り操作が生成され、ディスクサブシステムから読み取りの追加タスクが生成されます。 次に、読み取り操作はストレージシステムのCPUを通過します。 魔法はありません。バックアッププロセスの負荷を大幅に削減および最適化できますが、完全に平準化することはできません。

結論

SnapMirrorテクノロジーは、スナップショットを使用してデータを微妙に複製および復元します。 これにより、フルバックアップ/復元と比較してネットワークおよびディスクサブシステムの負荷を軽減し、営業日の途中でもレプリカを実行できるため、バックアップの数が増え、バックアップトレンチウィンドウが大幅に削減されます。 SnapMirror for SVM機能は、ストレージシステム全体のDRリカバリスキームを作成する便利な方法を提供します。 DRに加えて、2番目のサイトをテスト/開発に使用して、これらのタスクをメインストレージから削除できます。



英語翻訳：

ONTAP：SnapMirror for SVM



これには、後で公開されるHabraの記事へのリンクが含まれる場合があります 。

テキストのエラーに関するメッセージをLANに送ってください 。

反対の記事に関するコメント、追加、質問はコメントしてください 。